ココ色吐息

明るい闇

d0180285_17463206.jpg
□ Kodak ULTRA400 □

熱中時代の時は、それ一辺倒しかネタが書けない無能ぶりなので、映画ネタですだよ。
写真は関係なしです。娘にcloversunのカメラを持たせていたので、娘が撮影した写真。
なんか怖いので(笑) コワイ繋がりで。コレ↓

■ アメリカン・サイコ

バットマンシリーズを見て、クリスチャン・ベールにすっかりハマり、まず見たい、と思った作品が、「アメリカン・サイコ」
主人公パトリック・ベイトマンは、昼はエリートサラリーマン、夜は殺人鬼。
殺人欲に駆られた男が次々と欲望にまかせて殺人を繰り返す話。
と一口で語ってしまうととても薄っぺらい(けどこれでも充分私は興味津津だけど)印象となってしまうけど、
実際はもっと深いストーリーです。噛み砕くほど見ごたえがある作品だと思う。

私はベール見たさ、という動機があるけれど、そうじゃなくても二度三度みても面白いと思った。
もともとこういうジャンルが好き、というのもあるけど。
苦手な人は受け付けられないと思うし、どういうこと?と思う人も多いかも。
私も、むむ?と思ったけどそこから消化するのが好きなので、いろんな解釈を知ったり、
何度か見て、ああ、こういうことか、と納得を繰り返して、私にとっては好きな映画の一つになりましたですね。

敢えて詳しいストーリーは伏せます、うっかりネタバレしてしまいそうだし、
えー観る気ないけど話知りたい、と言う方は、ググってみてくだされ。 
→ アメリカン・サイコ (ググり先)
→ アメリカン・サイコ (便利なwikipedia)

見どころはいっぱいあるけど、なんせ見事にサイコパスを演じたベールが最高によかった。
なんてったってアホすぎて(笑) これは褒め言葉で。
トレイラーやスチール観るだけでも、ベールの狂人ぶりが見てとれると思うんだけど、
返り血で高級スーツを汚さないためにレインコートをウキウキで着用、まさか殺されるとも知らずにきている友人を斧でぶった切る。
理由は、自分よりいい名刺を作ってたから、それだけ。真赤に染まった顔のまま、無残な姿の友人の前で葉巻を吸ってひと息。
またの日には、素っ裸に白いスニーカーでチェーンソーを持ち血まみれ笑顔で娼婦を追いかける。
しかもナルシストだから、裸は鍛え上げられ、日焼けサロンで焼いたこんがりムキムキ姿。いやもう、アホでしょう(笑)

これだけじゃないですが、有名なのはここらへん。
殺戮シーン…いや、だけじゃないな…、終始こんな感じなので怖いというより爆笑です。
ブラックユーモア色が強い、という方がいいのかな、殺人鬼とはいえバイオレンスではないですね。
あ、サイコパスなシーンはもちろん、ちょっとエロくもあります。そこもとってもアホむき出しです。いい意味で。

なので、グロイのはちょっと、という人でも「アメリカン・サイコ」はとりあえず安心していいよ、と言いたい。
私はグロイのが無理なので、実は観るまでエグかったらどうしよ、とドキドキしましたが、返り血とか死体こそあるものの、
具体的に描いていないので、映像はグロくはないです。食事中でも大丈夫。多分(笑) や、私は平気だった。
言いたいことは殺人ではなく……、というところがミソなので、殺人シーンはあっさりしてます。(ん、ネタバレにはならんよねえ)

ベイトマンの狂人ぶりはもう冒頭から遺憾なく発揮されてるなあ、と思い、私は冒頭のシーンが結構好き。
ベールの笑顔が既に黒い(笑) キタわ~、こりゃキタわ~、と興奮いたしました。(私も相当変人だなあ)

解釈しようによっては内容は考えさせられる話になっていると思うので、興味があったらぜひ。

まだ観てないけど、ちょっと前には似た設定の、伊藤君(伊藤英明)主演の「悪の教典」がありましたね。
いつか見てみよう、返り血防止でレインコートとか、オマージュじゃないの?と思うところがあるけど、違うのかなー。


■ コールガール

1971年製作。結構古い映画。
とある田舎町の科学者が突如失踪してしまう。
その数ヶ月後、科学者が送ったとみられるニューヨークに住むコールガールへの手紙が発見されるが、
それは実に卑猥な内容だったため、彼の友人でもあり、探偵(刑事?)のジョン・クルートに家族は捜索を依頼する。
ニューヨークまで赴き、調査を進めるクルートは、手紙の受け取り主である、コールガールのブリーに接触を図るが、
他人とコミュニケーションを持とうとしない彼女に突っぱねられてしまったので、
致し方なく彼女と同じアパートの部屋を借り、電話を盗聴、彼女の行動を監視することに。
ブリーも自身の身辺で不審なことが続くため、恐れを抱きクルートを頼るようになる。
クルートの捜索にも協力し、関係者を洗う二人。
次第にクルートはブリーに惹かれ始め、ブリーもクルートのこれまでの男にない包容力に慕うようになる、
程なくして愛し合うようになる二人だが、着実にブリーに魔の手は近寄って来ていた。

あらすじはこんなとこ。

印象的だったシーンは、市場に買い物に来ていたブリーとクルート。
これまで男を慕ったことはなかった、コールガールを続けているのも男より主導権が握れるから。
常に孤独なんだ、と思って来たのに、クルートは自分のいかなる部分も受け入れてくれる。
はじめて抱く感情に戸惑いながら、クルートのカーディガンの裾を摘まむんですね。
腕を組むとか手を繋ぐとかじゃなくて、裾を摘まむことがあの時のブリーにできる精一杯の寄り添いだったんだと思う。

自分がどうしてこんなきもちなのか、これはどういうことなのか、わからないからブリーはクルートを慕っていても不安でたまらない。
自信がない、だけど寄りかかりたい、その微妙な感情があのブリーには溢れ出てた。
それが可愛くもあり、胸が苦しいほど切なくもあって、
そこで見せるクルートの笑顔はブリーを安心させてもいるし更に不安にもしてるんだなと思う。
束の間のホッコリシーンでもあります。
あと、男の裾を摘まむ女の可憐さって、40年前から不変なんだなあ。感慨深いものがありました。

クルート役は、ドナルド・サザーランド。
サザーランド?どっかで聞いたな、と思ったら、24のジャックバウアー演じた、キーファー・サザーランドのお父さんです。
思わず、どきどきキャンプの「本当に、すまないと思うー」のモノマネ思い出しちゃったけど、あれはキーファーの真似じゃなくて、
吹き替えの真似だし、いろいろ違うんだけど、ドナルド・サザーランドでここまで連想してしまったのでした。

クルート役は、とても素敵でしたよ。そりゃ寄りかかりたくなるよ、惚れてまうなあ(今度はチャンカワイの登場)、
彼の愛し方は、私の理想の愛され方ですねえ。ああいう愛され方弱いなあ。とにかくブリーを見守るし受け入れる。
だけど、ブリーが自分の感情を整理できずに、娼婦の雇い主である既知の悪い男の元に戻ると家に連れてきた時は、
全力で嫉妬して男を殴る、そして追い出してしまう激情もある。控えめであり冷静でありながら強烈に愛する。
やーこれですよ、こんな風に愛されたいわけです。

ブリーの絶妙な不安定さを演じたジェーン・フォンダもとてもよかった。

サスペンスだけど、サスペンスというよりも、クルートとブリーの交流に重きが置かれてるので、
サスペンス要素としてはそこまでひねくれてはいないのかな。
古い映画だけど、見やすい作品だったと思いますです。

+++

今回はこの二つー。よかったらご参考まで。(なんの?笑)

[PR]
by koco_hinata | 2014-05-22 19:16 | movie